人間は一日24時間絶え間なく何かを考えている

人として生きている以上、世界中の老若男女の全てがいつもどの瞬間も絶えず何かを考えています。
つまり意識的か無意識的かに関わらず常に何事かを思考しているという事です。

 

例えば社会人ならその日の仕事の段取りだったり、学生なら学校での勉強や友人と遊ぶ事だったり、また家庭の主婦ならば家族の弁当のおかずの事やママ友とのランチの事、ご近所さんとの付き合いから子供の教育や自分を含めた家族の健康の事などを考える事もあるでしょう。
また若い人に限らず恋する相手の事を思い浮かべたり、逆に嫌な人間関係の事をい思い浮かべる人もいるでしょう。

 

いずれにしても人間は一日中絶え間なく何事かを考えたり思い浮かべたりする存在だという事です。
一説には人が一日に考えたり思い浮かべたりする思考は6万回にも及ぶと言われています。

 

不用意に思考を垂れ流さない

一日6万種類もの思考が自分の中を通り過ぎて行くという事は、単純に考えて起きているあいだ中、おおむね一秒間に一つの考えが人それぞれの頭や心をよぎって行く計算になりますが、私も含めてよく疲れないものだと感心してしまいます。

 

これが私達が生きている間中ずっと続くのですからある意味凄い事ですね。
ただ大多数の人は、その事をあらためて意識せずに日々過ごしているのではないでしょうか?
というよりも思考というものは勝手に思い浮かんで勝手に消えて行くのが当たり前でことさら気にも留めていないのが一般的だと思います。

 

しかし本当はそれは極めて勿体なく、また極めて危険な事なのです。

思考は現実化するという本当の意味

今に始まった事ではなく、ずっと昔から古今東西色々な人が「思考は現実化する」と言っていますが、果たして本当の事なんでしょうか?
毎日毎日6万種類もの思考が沸き上がりそして消えて行くのに、もしそれらの思考が現実化するのだとしたら、人の一生は無茶苦茶になって混乱してしまうのではないでしょうか?
普通に考えれば疑問に思ってしまいますよね。
そう考えて当然だと思います。

 

ただそれでも思考は現実化していると声を大にして言いたいと思います。
問題は、どの様なプロセスでどのような種類の思考がどれだけの力で叶い現実化しているのかという事です。

 

せめぎ合い淘汰されて残った思考が現実化している

一日に浮かぶ思考は約6万と言いましたが、その思考の種類は多種多様です。
それを整理するとしたらプラスの思考とマイナスの思考に大きく分ける事が出来るのではないでしょうか?

 

例えば理由はどうであれ人を憎み恨む思考がマイナスとするならば、人を許し人に感謝する思考はプラスだったり、物事に対して強く心配したり恐れたりする思考がマイナスとするならば、強い信念と自信を持って物事に対する思考がプラスだったりと毎日毎日、自分自身の中で色んな種類のプラスとマイナスの思考がせめぎ合い相殺しあっているのが我々一般的な人間の現状ではないでしょうか?
その様にして日々の思考が淘汰されて最終的に残った思考だけが現実化しているのです

 

 

意識的にプラスの良い思考だけを抽出する

最終的に残った思考が現実化するのであれば出来るだけ良い思考だけを残して現実化したいものですが、それにはどの様にすれば良いのでしょうか?
その為には日々湧き上がって来る様々な思考を意識的にコントロールする必要があります。

 

プラスとマイナスの思考の種類があり、相殺されて残った方の思考が叶うのであればプラス材料が多い方が良いに決まっています。
仮に100%のうちプラスの思考が60%マイナスの思考が40%と仮定すると、差し引き20%のプラス思考が残る計算になり結果としてその20%分に相当する嬉しい事やツイテいる事が起きたり、素晴らしい人間関係に恵まれたりするのです。

 

従って相殺されて残る自分自身の思考の種類はプラスの比率が高ければ高いほど良いという事になります。
たまたま一日単位の思考の動きを例にとって説明しましたが、これは期間が長くなればなるほど結果も甚大になってきます。

 

何故なら単純に考えても日々浮かぶ思考が一日6万なら一か月で180万、一年365日で2190万もの思考が対象となるのです。

 

時間がたてばたつ程、思考の影響力は大きくなってくる

一日の事に限って言えばそれほど神経質になる必要はないかも知れませんが、これが一年なら2190万、10年なら2億1900万、50年なら10億超、今盛んに言われている人生100年と考えればなんと20億を超える思考を取り扱う事になるのです。

 

そう考えれば、自分に関わる思考を疎かに扱って良いはずが有りません。
何としても上手に味方に付けるべきです。

 

もし20億のうち10億のマイナス思考と10億のプラス思考があって相殺された場合、極端な可もなく不可もない世間の大多数の思考に流されるだけの不平不満が投影された不本意な人生を送る事になるかも知れません。
それでもまだプラスマイナスゼロなので極端に不幸な人生にはならないでしょう。

しかし仮に20億のうち15億のマイナス思考と5億のプラス思考があって相殺された場合、差し引き10億のマイナス思考が残る事になり、その結果は想像を絶する厳しく辛い事が連続して起こり続ける不毛な人生を送る事になりかねません。
そう考えて行くと日々の思考の積み重ねには細心の注意が必要です。

 

自分の思考を味方に付けて人生の質を最大限に高める

今迄の人生において意識的、無意識的に関わらずプラスの思考が優勢で日々満足出来る人生を謳歌している方は、更にその道を高めて行けば良いと思いますが、仮に今迄の人生でマイナスの思考が優勢で思う様な人生が現実化していなかった方も心配ありません。

 

何故なら人生を変える鍵に気が付いたのですから、人生は今からでもプラスに転じる事が出来るのです。
生きている限りたとえ何歳であっても全く遅すぎる事はなく、その年代なりの幸せを手にする事は決して不可能では有りません。
その為には今日たった今から日々浮かんで来る様々な思考を注意深く観察して、マイナスの思考を打ち消し徹底的にプラスの思考だけで溢れる様に、思考の質を変換して行く事が極めて重要になってきます。

例えば一般的に思考の種類にはどの様なものがあるでしょう?

マイナス思考としては

★悪口 陰口 不平 不満 虚偽 恐怖 心配 猜疑心 攻撃心 執着心 等々。

プラス思考としては

☆親切心 博愛 満足 誠実 安心 信念 穏健 達観 笑顔 自信 感謝 等々。

他にも色々あるとは思いますが、日々浮かんで来る思考の中で、この思考はプラスマイナスどちらのグループに属する思考だろうと自分自身に常に問いかける癖を付ける様にする事が大切で、もし思考全体がマイナスの方に傾いているなと感じたら即座にその都度プラスの思考に切り替える様にする事です。

 

例えば悪口を言いたくなる様な相手に対しては逆に笑顔で接したり、何かに不平不満が沸き起こったら、敢えてその事柄の良い面を無理にでも探して感謝したり、恐怖心や心配事が頭をよぎっても信念を持って必ず何とかなると信じ切る。
最初は嘘っぽく感じて違和感があるかも知れませんが、それが習慣になる様に癖付けをして行くと、やがてそんなに考えなくても、その都度マイナスからプラスにスイッチチェンジ出来る様になってきます。

 

その様な思考の癖を日々続けて行くうちに、て過去から染み付いてきたマイナスの思考が相殺されてプラスの思考が勢力を強め、自ずと自分にとって好ましい人生の幕が開きます。
出来れば思考の全体量がまだ少ない若い早い時期に習慣付ければ付ける程、その効果は早く強く出てくるでしょう。

 

過去に積み上げて来た思考の質と期間の長さによって、結果が出るスピードは変わってきますが諦めずに習慣として行い続ければ、例えどの年代の誰であってもいずれ結果は出て今より好ましい人生を送る事は可能です。

大切なのは諦めずに信念を持って思考の質を見極め、それを選びコントロールし続ける事なのです。

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