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恐れが恐れる事を引き寄せる
人には誰しも生まれつき恐怖心が刷り込まれています。
例えば高い場所から落下する恐怖や水の中で溺れる恐怖、炎に焼かれる恐怖等、それらに遭遇しそうになると殆ど本能的にそれらを避けようとします。
勿論これは大切な働きだし、そうでなければ人間という種族はここまで発展する事なく、とうの昔に滅んでいた事でしょう。
ただ問題は恐怖心を拡大して根拠のない恐れを抱いてしまい、自分の心の中に不用意にブレーキを掛けてしまう事です。
そうする事によって最高の結果を夢見て想像するのではなく、常に最悪の結果にフォーカスしてしまい必要以上に恐れを膨らませてしまう。
そうすると、この世の隅々まで行き渡っている作用と反作用の法則によって、その恐れている事が実現してしまい、その結果を見てまた恐れを増幅するという負のスパイラルに陥ってしまいます。
これこそが、過度の恐怖心を持つ事の一番の弊害なんです。
恐れるから恐れる事が起きる。
恐れなければ恐れる事は起きない。
本当は思いの他、単純な仕組みなんです。
また仮に百歩譲って、恐れを抱かなかったつもりなのに恐れる事が起きたとしましょう。
たとえそうで有っても、もし結果が同じであれば、それまでの間ビクビクしないで楽しく生きる方がはるかに有意義な人生ではないでしょうか。
そしてそんな場合でも自分では恐れを抱いてなかったと思っているだけで、案外心の底の底の部分では知らず知らずの内に恐れを抱いて、その方向に恐怖の波動エネルギーを出していた場合が殆どなのです。
なので人生を楽しく自由に生き抜く為には、恐れではなく喜びの方向に自分の中心をフォーカスする事が重要になってきます。
その為には今後いわれなき恐れは絶対に抱かないと強く強く決意する事が大切です。
そして日常生活において、一瞬不安感や恐怖感が頭をよぎったとしても、常にその事柄の明るい面を探す様に努める事です。
勿論その為には、自分の出来うる限りの備えをしておく事も大切ですが、その際に恐怖観念を持って物事を行わない事が大切です。
物事のプラスの面に目を向ける
どんな物事にもマイナスの面があればプラスの面もあります。
比率は違っても100対0という事はまずないでしょう。
例えば突然リストラにあった場合でも、ふさぎ込んでただ己の境遇を嘆くよりも、自分の適職を見つけるチャンスと捉えたり、体をゆっくり休める時期と考える事も出来ます。
仮に病気になった時でも、今迄元気な時には当たり前に考えていた健康に改めて感謝し、今後は体を十分労わる切っ掛けになるかもわかりません。
その結果、病気が治った後は、健康で楽しい人生を送る事も出来るでしょう。
どんな場面でもマイナス面よりもプラス面にフォーカスする方が間違いなく幸せに近づいて行きます。
あの悲惨な地獄の様な悪名高いアウシュヴィッツ収容所でさえ、最後まで希望を捨てずに最終的には生還され、戦後は穏やかで豊かな人生を全うされた元収容者の方達もおられます。
それこそ1%のプラス面もないと思われる様な地獄の様な状況だったでしょうが、無理にでも希望を繋ぎたとえ1%の望みであってもそちらにフォーカスする。
その強靭な波動エネルギーが最終的にその方達を開放へと導いたのでしょう。
現在の私達にそこまでの究極の場面はまずないでしょうが、どんな場面であっても、常にその事柄のプラス面に徹底的にフォーカスする癖を付ける事です。
そして事あるごとに恐れよりも喜びに、不信よりも信頼にフォーカスし続けるならば作用と反作用の法則によって最高の喜びを手にする事が出来るでしょう。
恐い事が起こるから或いは起こりそうだから恐れるんではなく、恐れるからこそ恐い事や不愉快な事が自分の身に起こる。
逆に恐れず幸せの方にフォーカスすれば、それに見合う現実が目の前に現れる。
その様な今迄とは180度違った考え方を実践してみるのも良いと思うのですが如何でしょうか。
特に今迄の人生が思う様に行かず、自分の恐れる事や不愉快な事ばかりが頻繁に起こって疲れてしまった。
という方ほど、今迄のパターンと違う考え方を採用して頂きたいと思います。
とにかくハッキリ言える事は
根拠のない恐怖心は百害あって一利なしという事です。