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静かな環境を手に入れる為には
日常生活に於いて改めて努力するまでもなく、好きな時に好きなだけ静かな環境に身を置く事が出来る方もおられるとは思いますが、大多数の方々は例え一日に一度であっても完全に自由で且つ静かな環境を手に入れる事は難しいかと思います。
ただそれでも、全く方法が無い訳では有りません。
何故ならどんな人でも、眠りについているその間だけは間違いなく静寂な時間だからです。
勿論心配事があったり、自分や家族が病を抱えていたり度々夢を見たりで眠りが浅いケースもあるかも知れませんが、少なくとも日中起きて活動している時よりは、間違いなく静寂な時間と言えるのではないでしょうか?
その時間のほんの一部たとえ30分程度でも良いので自分の心身を静かにする時間を作って欲しいのです。
静寂な時間が自分自身にもたらすものとは
では何故自分自身にとって静寂な時間が必要なのでしょうか?
それは自分の今の状況を改善して自分の本当の夢を叶える為です。
それでは何故静かな時間を持つ事が、自分自身の夢を持つ事に繋がるのでしょうか?
他の物質と同様突き詰めれば人間もそれぞれが振動する波動エネルギーで、その本質は時間や空間を超越したものです。
という事は、現実の今ある環境の地点から自分が心底望む夢が叶った状態の地点まで、時間にも空間にも縛られる事無く自分の本体を自由に飛ばす事が出来るという事です。
突拍子もない考え方に聞こえるかも判りませんが、それこそがイメージの力で有り、思考を現実化させる為の原動力なのです。
想像力の船に乗って最高のイメージの世界を旅する
思考は現実化するという事は古今東西、色々な賢者によって度々言われて来ている事であり、一度は耳にした方もあるでしょうし、出来事の大小は別にして自分自身の人生上で体験された方もいるのではないでしょうか?
例えば長い間会っていない友人との思い出をリアルに思い描いていたら、丁度その本人から電話があって驚いたとか、苦手な上司の憎らし気な姿を思い描いていたら出社した途端にパワハラを受けたとか、学校や会社を休みたいと強く思っていたら急な腹痛や体調不良で本当に休むはめになってしまったとか、金欠の時に美味しい焼き肉でも食べたいなと思っていたら急に先輩から呼ばれて御馳走になったとか、ほんの小さな事で日常気にも留めていない事柄の中にも、そういえば思考が現実化したのかも?と思い当たる事があるかも知れません。
問題は現実化する思考の種類や規模です。
自分にとってプラスの事柄なら良いですが自分にとって不愉快な事柄なら、そんな思考は一切現実化して欲しく有りませんよね。
誰しも良い事柄のみ現実化して欲しいのではないでしょうか?
ではそもそもどの様にして思考は現実化するのでしょうか?
これは私の経験値や瞑想により導き出した考え方なので共感して頂けるかどうか判りませんが、思考の現実化と言っても魔法では無いので、それなりのプロセスを経て現実化しているのです。
そのカギとなるのはその人が持つ自己イメージです。
今自分が置かれている状況が好ましかろうが好ましくなかろうが、そして意識的か無意識的かは別にして今迄の自分が24時間365日持ち続けて来た自己に対する印象の集大成が今の環境を作り上げていると言っても過言では有りません。
この様に言うと辛い環境に置かれた方々から「誰が好き好んでこんなに辛い環境を自ら作るものか」とお叱りを受けそうですが、勿論意識して苦労を引き寄せ現実化したとは申しません。
常日頃、無意識的に描く自己に対する印象が自分自身の人生の形を作っていると言いたいのです。
つまり自分自身の本体が今迄どの様なイメージの世界を旅してきたかで、その後の人生が決まって来るのです。
自己イメージの改革こそが秘密の扉を開ける鍵
勿論誰しも幸せになりたい筈で、余程の変わり者でもない限り自ら不幸になりたい人はいないと思います。
それなのに何故わざわざ苦労する様な現状に身を置いているのでしょうか?
しかもそれが、自分自身の自己イメージがもたらしたなんて到底納得出来ませんよね。
極めてもっともな感覚だと思います。
ただ現在厳しい環境に身を置いている方のほとんどが、物心つく頃に親や周囲の者や周囲の環境から印象付けられた自己イメージが、そのまま大人になっても影響している場合が多いのです。
そしてその事に本人は全く気付いていない事が多いのです。
なので本人も気付かない内に今迄刷り込まれた負の思考が次々と現実化し、その状態を見てまた失望し自己イメージを下げて更に不愉快な状況を引き寄せ現実化してしまうという悪循環に陥ってしまうのです。
勿論今迄生きてきた上で自己イメージが100%マイナスという事はないでしょうから、例え数%でもプラスの自己イメージを持っていれば、たまには良い事や嬉しい事が現実化する事も有ると思いますが、その比率に於いてマイナスの影響力が勝ってしまうと、どうしても良い事が長続きせず嫌な事の方が長く続いてしまうという事になってしまうのです。
自己イメージを刷新して過去からの負の連鎖を断ち切る
もし今の状況が自分にとって好ましく素晴らしい日々を送れている方は、そのままの自己イメージを維持し幸運の連鎖を続けて頂きたいと思いますが、一方で現状不本意な事が続いているならば外の環境に心を奪われ続けて失望するよりも、まずは一度自分自身の心の奥底に意識を向けてみる事です。
そして自分の考え方や感じ方の癖を、再認識するところから始めて頂きたいと思います。
その際、今の自分の現状に至ったのは周りのせいだと誰かを恨むとか、ことさら被害者意識に浸るとかが無い様に注意が必要です。
何故ならその様な後ろ向きの気持ち自体が強いマイナス波動を出して結果的に自分に不利益をもたらすからです。
静寂な時間が必要なのは、まさにこの自己イメージの再構築の為なのです。
騒音にまみれた状況では集中して自分自身の心の奥底に入って行く事は出来ません。
どうしても雑念が湧いてきて今迄長年慣れ親しんで来た自己イメージに引っ張られてしまうのです。
人間というのは変化を嫌う性質が有ります、まして未知の考え方に身を委ねる位なら今迄と同じ方が良いと感じてしまう生き物なのです。
しかし今が幸せならいざ知らず、そうでないならば違う考え方を試してみる事も必要ではないでしょうか?
不幸な環境に身を置き続ける理由は何一つ有りません。
例え万分の一でも良いから今より良くなる可能性が有るのならチャレンジするのも悪くないと思います。
そんなに難しい事ではないですが、その為には何を置いても自由で静寂な時間がどうしても必要になってきます。
就寝前の本の数十分でも良いのです。
なんなら耳栓をして静寂な時間を作るという方法も有ります。
巷ではよく瞑想の効果が唱えられていますが、その一番の効果は瞑想中の静寂がもたら圧倒的な集中力だと私は考えます。
心を開放して自由にイメージの世界を旅する
研ぎ澄まされた集中力を持って自分の心の奥底深く入る事が出来る様になったら、今度はようやく自分の想像力を駆使して自分が望む最高のイメージを明確に描き好ましい自分の姿が実現している未来へ想像の中で旅をするのです。
そして何度も現在から理想の未来へ、理想の未来から現在へと繰り返し自己イメージの旅行をして下さい。
波動エネルギーの世界は時間も空間も超越されていますので、イメージの世界で体験した事も現在体験している事も本質的な位置付けは同じなのです。
ただエネルギーが強く作用した方の現実を味わう事になるだけなのです。
何度も繰り返しイメージの世界を旅する目的は、今迄長年馴染んで来た自己イメージを払拭して新たな自己イメージを完璧に定着させる事です。
その為には今迄馴染んで来た波動エネルギーとは異なる種類の波動エネルギーを出し続ける必要があります。
ただその様に心掛けても、直ちに現状が変化する訳では有りません。
なにしろ長年こびり付いた自己イメージを再構築するのですから一筋縄では行かないのは当然の事です。
しかし懲りずにこの作業をコツコツと繰り返して行けば必ず状況は変化してきます。
挫けずに新しい自己イメージを再構築して行けば、いずれ様々な状況が好転している事に気付くでしょう。
大切な事は自分が望んだ好ましい自己イメージが、数日間で成就しないからといってすぐに諦めない事です。
すぐに諦めてしまうと、また過去からの自己イメージに基づいた日々が現実化するだけですので、それだけは絶対に避けなければなりません。
”千里の道も一歩から”と言われますが、新しい事を成就する為にはそれなりのプロセスが必要になってきます。
諦めからは何も生み出しません。
”夜明け前がもっとも暗い”と言われますが、逆に言うとその後には素晴らしい日の出が待っているのです。
勿論この考え方を突拍子も無いと一笑に付すのも自由ですが、別に特段リスクがある訳でもなく一日の内の僅かな時間を静寂な集中出来る時間にして自己イメージを再構築するだけの事ですので、少しでも共感出来るのなら試して見て下さい。
その結果は実行した人だけが体験する事でしょう。